カテゴリ: ハードウェア

rasperry_pi_top

外部モニタなし、USBキーボードなしで、ノートパソコンとUSBケーブルで
raspberry pi zero のセットアップを行う方法を紹介します。
セットアップ後はssh接続することでGUIも利用可能です。


1.OSの準備 
下のサイトよりraspberry pi 用のOS(RASPBIAN)をダウンロードします。
DOWNLOADS|RASPBIAN

通常版とライト版がありますが、ライト版にはデスクトップ環境などが
入っていないようなので、特にこだわりがなければ通常版を選びましょう。

次にダウンロードしたOSをmicro SD カードに書き込みます。
書き込みためのソフトがありますので、こちらを使用します。
DD for windows

ファイルを解凍したら、「DDWin.exe」を右クリックして管理者として実行をクリックします。
ddwin


アプリの操作は下記の通りです。
  ①より書き込むmicro SD カードを選択、
  ②より、OSファイル(拡張子:.img)を選択
  ③で書き込み開始
ddwin2

ここまでが通常のRASPBIANの準備です。


2.USBケーブルでSSH接続するための準備 
raspberry pi zero には有線LANがありません。
そこでUSBをイーサネットと認識させて接続するようWindows側の設定をします。

まずは、bonjourを使うためにiTunesをインストールします。
(わかる方はbonjourだけのインストールでも構いません)

次にドライバをダウンロードし、解凍しておきます。
Pi Zero OTG Ethernet

最後にmicro SD カードのファイルに下記のように追記します。
 ファイル名:config.txt
最後に「dtoverlay=dwc2」を追記します。
 ファイル名:cmdline.txt
「rootwait」のあとに「modules-load=dwc2,g_ether」と追記します。
           (半角スペース1つで区切りを入れるようにしてください)
   少しわかりにくいので、こちらの記述例もご参照ください。

※2017-06-25追記
 最新のRASPBIANでは、デフォルトでSSHが禁止されるようになったようです。
 micro SD 内に「ssh」というファイルを追加することでSSHできるようになります。
 (「ssh」には拡張子を付けないでください)


3.インストール 
micro SD カードをraspberry pi zero に差し込みパソコンとUSBで接続してください。
LEDが点滅してOSのインストールが行われます。
モニターと接続していないのでわかりにくいですが、
LEDが点滅から点灯に変わったらインストール完了です。


4.ドライバの設定 
コントロールパネル→ハードウェアとサウンド→デバイスマネージャーから
デバイスマネージャーを開くと、USBシリアルデバイスとして認識されてしまっています。

そこで、右クリックしてドライバーソフトウェアの更新を行います。
devide_maneger


コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索し、
devide_maneger2


2でダウンロードしたドライバの保存先フォルダを選択します。
devide_maneger3


USBイーサネットデバイスとして認識されました!
devide_maneger4

これでSSH接続できるようになりました。


4.SSHでログイン 

WindowsからSSH接続するソフトとしてTera Termが有名ですので
そちらを使用します。
窓の杜|Tera Term


Tera Termを起動するとHostの入力を求められますので、
raspberrypi.localと入力します。
(raspberry pi の ipアドレスを調べなくてよいところが素晴らしいですね)
rapi1


警告がでますが、Continueを押してください。
rapi2


User:pi、 password:raspberry を入力します。
rapi3


SSH接続できました。
rapi4


以上が raspberry pi zero のセットアップからSSH接続までの流れとなります。
次回では各種設定の解説を行います。

ラズパイ・ゼロ専用キット 高品質アクリル・ケース+アルミ・ヒートシンク+GPIO ヘッダー+ミニ・スクリュードライバー 四点セットRaspberry Pi Zero Kit (ブラック)[このケースはRaspberry PI Zero Wirelessに適用ではありません]

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raspi

前回でノートパソコンからUSBケーブル一本でSSH接続できる環境が整いました。
これから初期設定、ソフトウェアの更新を行い、WiFi接続によるリモートデスクトップ接続を
できるようにしていきたいと思います。 


インターネットへの接続
まずは、raspberry pi がUSB接続しているノートパソコンを通して
インターネットに接続できるように設定します。
コントロールパネル→ネットワークとインターネット→ネットワークと共有センターと進み、
左側にあるアダプターの設定の変更をクリックします。

いくつかの項目が表示されますので、
インターネットにつながっているデバイス(この場合はWi-Fi)を右クリックしプロパティを選択します。
net1

そして共有タブから、「ネットワークのほかのユーザーに、このコンピュータの
インターネット接続をとおしての接続を許可する」にチェックを入れます。
net2


設定を有効にさせるために raspberry pi zero を再起動します。
(Tera Term から sudo reboot コマンドを送ってください)

以上で raspberry pi zero がインターネットにつながるようになりました。

ラズパイ・ゼロ専用キット 高品質アクリル・ケース+アルミ・ヒートシンク+GPIO ヘッダー+ミニ・スクリュードライバー 四点セットRaspberry Pi Zero Kit (ブラック)[このケースはRaspberry PI Zero Wirelessに適用ではありません]

 rastop2
raspberry pi zero にVNCソフトをインストールし、
ノートパソコンからリモート接続してデスクトップ環境を利用できるよう設定します。
(raspberry pi zero がインターネットにつながっていない場合はこちらを参考に接続設定してください)


まずは、raspberry pi zero に TightVNC をインストールするため
”sudo apt-get install tightvncserver” とコマンド入力してください。
 ins1
(私の環境ではインストールに5分ぐらいかかりました)


インストールできましたら、
"tightvncserver :1" とコマンド入力し、VNCを立ち上げます。
初回立ち上げ時はパスワードの入力を求められますので
6文字以上8文字以下のパスワードを設定してください。
パスワードは2回入力を求められ、最後に読み取り専用にするか
聞かれますので "n" を入力しましょう。
vnc1


これで、raspberry pi zero 側の準備は完了です。


つぎにノートパソコンにVNCクライアントをインストールします。
Windowsの 場合は下のリンクからダウンロードしてください。
DOWNLOAD|VNC CONNECT


インストールにはユーザー登録を求められます。
vnc2

 
インストールできましたら、VNC Viewer を立ち上げ、
raspberry pi zero のIPアドレスを入力します。
その際、IPアドレスの後に ":1" を付け加えてください。
(IPアドレスの調べ方はこちらを参照ください)
vnc3


先ほど設定したパスワードを入力すると接続できます。
vnc4



ブラウザを立ち上げてYahooを表示したところです。
タブを1つ開いただけでCPU使用率は100%となりました。
rastop




 

Zero4U - 4 port USB HUB for Raspberry Pi Zero V1.3 - 4 ポート USB ハブ

lan00

Raspberry pi zero にUSB接続の無線LANアダプタを接続し
経由でssh接続してみます。
2017年2月に発売された Raspberry Pi Zero W では無線LANが
内蔵されているのですが、私の持っているものは古いタイプなので
USB接続の無線LANを使用します。
今回はつなぐだけで使えて消費電力も低いと評判の
PLANEX GW-USNANO2Aを使いました。

 
1.SSID , パスワードの入力 
まずは、USBケーブルでSSH接続し、
ルーターのSSIDとパスワードを下の画像のように入力します。
すると、赤四角で囲ったテキストが出力されますので
コピーしておきます。

lan01



2.設定ファイルの更新 
先ほど出力されたテキストを設定ファイルに書き込みます。

「sudo nano /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf」
とコマンド入力し、設定ファイルを編集します。

lan3



3.再起動 
まずは、下記コマンドでシャットダウンします。
「sudo shutdown now」

その後、PCとつないでいたUSBケーブルを外し
無線LANアダプタをつなぎます。
PWR側のUSBにパソコンをつなぎ再起動させます。


4.SSH接続 
SSH接続するためにはIPアドレスが必要ですが、
現時点ではわかりません。
そこで、ルーターの設定アドレスから推定します。

今回は、ルーターの設定用アドレスが198.168.159.1でしたので
最後の1を変えて総当たりで試しました。
結果、198.168.159.3で接続できました。

lan04



 5.Raspberry pi のIPアドレスを固定する 
Raspberry pi側のIPアドレスは何かのタイミングで変わってしまう
可能性がありますので今のうちに固定IPアドレスに変更しておきましょう。

まずは、ルーター側でRaspberry piに振るIPアドレスを決めましょう。
方法は、
 ①DHCPで自動的に振るアドレスを制限しその範囲外のIPアドレスを使用する。
 ②Raspberry piに振るアドレスを直接指定する。
の2パターンがあります。今回は②の方法で行います。

まずは、Raspberry piのMACアドレスを調べます。
ターミナルから ifconfig と入力すると下図のように表示されます。
赤線で示したHwaddrと書かれたところがMACアドレスです。

lan4


次にルーターの設定を行います。(ルーターはWimaxのWX02を使用しています)
管理画面から、詳細設定をクリックしパスワード入力を入力します。
左側のメニューから「DHCP固定割当設定」を選び、先ほど確認した
Raspberry piのMACアドレスと固定したいIPアドレスを入力し設定を保存します。

最後にRaspberry pi側に固定IP設定を書き込みます。
ターミナルから、 sudo vi /etc/dhcpcd.conf  と入力し、
一番下に下記のように追記します。

interface wlan0
static ip_address=192.168.159.100/24
static routers=192.168.159.1
static domain_name_servers=192.168.159.1

今回は固定IPアドレスを192.168.159.100としました。
最後に sudo reboot と入力し再起動したらOKです。




volumio_logo
raspberry pi zero の低消費電力を活かし、つけっぱなしのハイレゾオーディオを
作ろうとvolumioをインストールしました。
rasbianの場合と同様に、USBケーブル1本でssh接続し色々と設定しようと
思ったのですが何故かssh接続できず、1週間ほど悩みましたので
忘備録として方法を残しておこうと思います。

 
1.volumio のインストール 
volumio のダウンロード、インストール方法については
詳しく解説されているサイトがたくさんありますので
そちらを参考にしてください。
こちらのサイトは丁寧でわかりやすいと思います)

ただ、最新のvolumioではssh接続がデフォルトで禁止されていますので
micro SD にvolumio を書き込んだ後に「ssh」という名前のフォルダを
追加で作成します。
(例えば、ssh.txt というファイルを作った後に拡張子を消してsshとします)


2.wifiドングルの接続
volumio では USBケーブルではなく、wifiでssh接続します。
そのため、wifiドングルを起動前に接続しておきます。

PLANEX 無線LAN子機 (USBアダプター型) 11n/g/b 150Mbps MacOS X10.10対応 GW-USNANO2A (FFP)

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3.volumio の起動
raspberry pi zero にUSBケーブルを接続しvolumio を起動します。
起動後は自動的にwifiドングルを認識し
volumio自体がホットスポット(アクセスポイント)として立ち上がります。

volumio_wifi

あとはwindows のwifi設定からそこに接続すればOKです。
(パスワードは「volumio2」です)

4.volumio への接続
あとへtera term などのターミナルソフトで
volumio.local と入力し、ssh接続できます。
volumiossh



また、ブラウザでhttp://volumio.localにアクセスすることで
音楽再生や各種設定することもできます。



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